入試ガイド・問題集2023
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美術学科立体アート専攻問題問題49与えられたモチーフを自由に配置し、鉛筆でデッサンしなさい。※注意 1.画面は縦横自由とする。 2.段ボール箱に巻かれた麻ヒモは、そのままの形状で描くこと。〈モチーフ〉1.瓶ビール 2.段ボール箱 3.麻ヒモ 4.ビニール手袋 モチーフを画面に大きく構成し、量感が感じられる気持ちの良いデッサンである。ビール瓶の上部は質感量感共に良いが、下部が平面的である事、段ボール箱のパースが上手く描けなかった事が残念である。※過去の試験問題を掲載しています。1本1個1本1組全体的に画面の中でモチーフが小さく構成されているが、麻ヒモやビール瓶の質感が良くとらえられている。全体が明るく表現されているが、手袋と段ボール箱の色・質の違いをもっと表現できると良かった。ビール瓶の影の表現が美しい。与えられたモチーフを自由に配置し、鉛筆でデッサンしなさい。※注意 画面は縦横自由とする。〈モチーフ〉1.木材 2.綿布 1個1枚どっしりとした丸太と柔らかい布の構成を、奥行きを持たせた組み方にして構図に空間を作ろうとしている事がよく伝わる。丸太と布の間にできた小さな空間を丹念に描写していてとても好感が持てる。丸太の表現は力強くよく描けているが、布の表現は全体的に硬くなってしまっている。布を布らしく柔軟に描くには、より観察して表現することを繰り返す事が重要である。 出題意図 デッサンの基本的な能力を見る。出題した色・形・質感が異なる静物モチーフをどのように観察し、構成するか、また、立体感・奥行き感を表現できるかなどを見る。素直な豊かな感性で表現してほしい。採点ポイント モチーフをよく観察し、感じたものを素直に表現できているか。また、画面構成、素材の量感、質感、色感、形の正確さ、空間や奥行きがしっかりとらえられているかを見る。面接(美術学科共通の面接試験を行う) ●面接教員の言葉をよく理解し、的確な言葉で自分を表現することが できるかどうか●他者と適切にコミュニケーションをとることができるかどうか●質問された内容に関して、知識や経験を有しているかどうか出題意図 デッサンの基本的な能力を見る。出題のモチーフは色・形・質感が異なり、どのように観察し、構成するか、また、立体感を表現できるかなどを見る。素直な豊かな感性でのびやかに表現してほしい。採点ポイント モチーフをよく観察し、感じたものを素直に表現できているか、また、画面構成、素材の量感、質感、色感、形の正確さ、空間や奥行きがしっかりとらえられているかを見る。面接立体アート専攻を志望した理由と意欲、目的意識などについて質問し、質問に対して素直に自身の言葉で表現できているかなどを総合的に判断する。杉の丸太をよく観察して、しっかり手が入っている。存在感が強く、量感や重さまでもが描かれているように感じさせるデッサンである。特に丸太の皮の黒く描かれている部分がとてもリアルで良い。一方、布にはあまり時間をかけられなかったようで、荒さが気になる。3時間の限られた試験時間の中でどのようにモチーフそれぞれに描く時間を配分するのかは練習が必要だろう。一般選抜(B日程)❶ 鉛筆デッサン 3時間 B3ボード(画用紙) ❷ 面接特別選抜(社会人・帰国子女・外国人留学生)❶ 鉛筆デッサン 3時間 B3ボード(画用紙) ❷ 面接(作品持参)

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