入試ガイド・問題集2023
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デザイン・工芸学科プロダクトデザイン専攻環境デザイン専攻問題59与えられたモチーフを自由に配置し、鉛筆で画用紙ボードにデッサンしなさい。※条件 1.用意したセロハンテープを用いてモチーフを固定してよいが、セロハンテープは描かないこと。 2.片段ボール紙は折ってもよいが、切ったり破いたりしないこと。〈モチーフ〉1.スパークリングワイン瓶 1本1個2.竹製持ち手 3.L字型スタンド 2個1枚4.片段ボール紙(正方形) 出題意図 環境デザイン専攻では、形態・構造・質感をとらえる観察力、意図を表現する構成力、さらに、色彩感覚、伝達能力などの資質があるかを重視して評価を行う。日常生活や自然界に存在するものを日頃からよく観察し、構成して表現する能力を、入学前にどれほど習得しているか見極めることを本試験の目的とする。各モチーフの形態の特性をとらえてバランスよく配置し、しっかり描写できている作品である。それぞれの形状も的確に表現し、材質感や色調の表現も十分に描けており、描写力のある優れた秀作である。L字型スタンドとリング状の竹製持ち手の配置で画面にアクセントをつけながら、巻き込んだ片段ボール紙に立たせたワイン瓶とのバランスをとった意欲的な構成となっている。形態と材質感の描写も丁寧にされているが、光の表現がやや平坦であることが残念である。採点ポイント卓上での構成デッサンである。出題意図をよく理解した上で、豊かな発想と独創的な構成力でバランスの良い配置を行い描写する。それぞれのモチーフの形態、素材感や色彩を観察理解し、光と影をとらえて表現する描写力と構成力を評価する。さまざまなモチーフの特徴をよく理解し、意図をもって、その特徴を活かした構成を行い表現すること。前面のワイン瓶と二つのL字型スタンドの配置で奥行き感を出しており、全体構成のバランスの良さを感じる。形態の描写にやや弱さを感じるが、材質感と光と影はよく描写されている。構成力と描写力に優れた秀作である。各モチーフの形態の特徴を捉えて配置し、空間性を感じる構成である。それぞれの形態もよく捉えているが、陰影や色調をもう少し丁寧に描写して欲しかった。デザイン・工芸学科❷ 学力試験(学力試験の問題はP.20〜24をご参照ください)一般選抜(A日程)❶ 鉛筆デッサン 3時間 B3ボード(画用紙)  環境デザイン専攻

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