入試ガイド・問題集2023
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デザイン・工芸学科工芸専攻全専攻共通問題61モチーフを下記の条件内で自由に配置して、鉛筆で画用紙ボードにデッサンしなさい。※条件 1.モチーフは、傷つけたりしないこと。 2.瓶入りビールは開封しないこと。〈モチーフ〉1.瓶入りビール 2.取っ手付き鍋 3.トング 4.布 1本1個1個1枚各モチーフの形態、配置の関係性をしっかりと理解し、素直に描写しクリアに表現できている点で非常に優れた作品である。モチーフの固有色や質感も及第点ではあるが、瓶のガラス素材のリアリティは求めたい。モチーフの形態を理解し、光の統一感を意識しつつクリアな空間を表現している点は評価する。しかし、ガラスや布、金属、陶器といった質感表現は表現不足である。時間内での時間配分を見据えた練習を求めたい。 ヴィジュアルデザイン専攻・プロダクトデザイン専攻環境デザイン専攻・工芸専攻出題意図 デザイナーや工芸作家に必要な、形態・構造・材質感・構成感覚や色彩感覚といった基礎力を評価する。デッサンは、モチーフについて日常生活や自然界などから観察し、その構造を理解・分析して表現する事が重要である。また、画面を秩序ある空間として表現することについても問う。面接 面接では、志望理由や将来における目的意識が明確か、また、学習・創作意欲があるかなどの質問において、自分の言葉で素直に明確に表現できるかが重要な評価ポイントである。また、特別選抜入試でも上記の点は同様であるが、外国人の方は日本語のコミュニケーション能力が重要であり、その点も含めて総合的に評価する。バランスの良い配置と適切な構図により、ダイナミックな空間が表現されている点を評価する。またコントラストのある力強いデッサンとなっている点は優れているが、瓶や鍋の質感描写については不十分である。丁寧な観察による各モチーフの質感表現は高く評価する。一方で、モチーフが独立している配置は関係性に乏しく画面構成としては疑問が残る。空間を演出するためのモチーフ配置に気を配ることを求めたい。採点ポイント鉛筆デッサンは、形体、材質、色彩の異なる“モチーフ”を、構図・プロポーション・立体感・素材感・色彩感などにおいての描写表現力が重要な評価点である。短時間での構成・全体感などのバランス表現や部分の観察力も評価のポイントとする。デザイン・工芸学科一般選抜(B日程)/特別選抜(外国人留学生2次募集)❶ 鉛筆デッサン 2時間30分 B3ボード(画用紙)  ❷ 面接   全専攻共通

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