入試ガイド・問題集2023
64/86

問題62モチーフを下記の条件内で自由に配置して、鉛筆で画用紙ボードにデッサンしなさい。※条件 1.モチーフは、傷つけたりしないこと。 2.瓶入りリキュールは開封しないこと。〈モチーフ〉1.瓶入りリキュール 2.サッカーボール 3.スコップ 4.ランチョンマット 1本1個1個1枚丁寧な観察による質感の描写や、ユニークなモチーフの配置は評価する。少々窮屈な構図により、瓶のプロポーションや各モチーフのスケール感に正確さが欠ける点は残念である。モチーフを取り巻く光を感じさせ、自然な空間が表現されている点は高く評価できる。鉛筆の調子が単調であることと描写不足により、各モチーフの素材感が表現しきれていない点は残念である。ヴィジュアルデザイン専攻・プロダクトデザイン専攻環境デザイン専攻・工芸専攻出題意図 デザイナーや工芸作家に必要な、形態・構造・材質感・構成感覚や色彩感覚といった基礎力が、日常生活や自然界などから観察し、表現する力を見極めることを目的としている。デッサンは、モチーフを良く観察し、その構造を理解・分析し、表現する事が重要。また、画面を秩序ある空間として表現することについても問う。採点ポイント鉛筆デッサンは、形体・材質・色彩の異なる“モチーフ”を、構図・プロポーション・立体感・素材感・色彩感などにおいての描写表現力が重要な評価点である。短時間での構成・全体感などのバランス表現や部分の観察力も評価のポイントとする。各モチーフが置かれた状況をしっかりと観察し、整合性のある空間が描かれている点は高く評価できる。一方で、材質の違いによる表現が不足している点は残念である。鉛筆の階調が鮮やかで、はっきりとしたコントラストが、クリアな空間表現と躍動感を与えている。各モチーフへの素材感については、より緻密な描写を求めたい。面接学校推薦型選抜(公募制)の面接では、志望理由や将来における目的意識が明確か、また、学習・創作意欲があるかなどの質問において、自分の言葉で素直に明確に表現できるかが重要な評価点である。また、特別選抜でも上記の点は同様であるが、外国人の方は、特に、日本語のコミュニケーション能力が重要であり、持参作品などと合わせて総合的に評価する。デザイン・工芸学科❷ 面接一般選抜(A日程)学校推薦型選抜(公募制)/特別選抜(社会人・帰国子女・外国人留学生)❶ 鉛筆デッサン 2時間30分 B3ボード(画用紙)  全専攻共通

元のページ  ../index.html#64

このブックを見る