入試ガイド・問題集2023
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●モチーフが置かれた空間(奥行き、高さ、広がり)が感じられる表現となっているかこれら3つの要素を総合して評価する。●モチーフが置かれた空間(奥行き、高さ、広がり)が感じられる表現となってい64ファッションテキスタイル表現領域・アートプロデュース表現領域穏やかで柔らかなトーンでまとめ上げており、画面奥へ広がる空間を予感させる。雰囲気や空間の表現は成立しているが、トーンの幅を抑えたことがモチーフの質感に迫りきれなかった要因ともなっているように思われる。対角に配置したモチーフが画面を動的なものにし、リズムとして感じられる。抑えを利かせたトーンでまとめた点などは構成上の工夫であろう。ひとつひとつの形態に厳しく迫っていく観察が欲しいところ。モチーフの立体感や組み合わせた時にできる小さな空間の描写がよく表現できている。画面手前のマカロニが目立つ位置にあるのであと一歩描き込みが欲しいところである。多少荒いタッチではあるがモチーフに迫る姿勢を感じるデッサンである。トレーの影の形を曖昧に捉えているため床から浮いてしまって見える点は残念なところである。るか大きく取った余白と繊細なタッチで、明るく開放的な画面を作っている。モチーフの組み方にやや硬さを感じるものの、縮こまった印象は与えない。一方、それぞれのモチーフの持つ形態や質感がやや単純化されすぎている感がある。刻み込んでいくような強さの筆致と、白く抜けていくトーン。近景と遠景のやや極端な対比。コントラストに富んだ作品だ。一方、面の表現には単調さが感じられる。タッチのバリエーションを増やし、更なる質感表現に結びつけて欲しい。それぞれのモチーフの重量感や素材感、光の反射などは丁寧に表現できているが、全体として見た時に影のできる方向が異なっているので光源の設定を初めにする必要がある。コントラストを強めにつけた描写によって画面構成が生かされ、物語性を感じさせる透明感のあるデッサンとなっている点を評価した。一般選抜(A日程)アート・デザイン表現学科全領域共通メディア表現領域・ヒーリング表現領域【ヒーリング表現領域】 鉛筆デッサン採点ポイント●モチーフをよく観察し、形態、質感、色調などが的確に表現出来ているか●モチーフの構成、配置等、バランスをよく表現出来ているか【ファッションテキスタイル表現領域】 鉛筆デッサン 採点ポイント●モチーフをよく観察し、形態、質感、色調などが的確に表現できているか●モチーフの構成、配置等、バランスよく表現できているか

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