大学案内2023
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生薬残渣を再利用し、新たな価値として昇華した「生生」のプロダクト:染色品(左上)・紙(右上)・建材(左下)・顔料(右下)など。産業の発展に伴い、環境汚染と資源の浪費問題は地球規模で年々深刻化しています。経済成長と持続可能な開発という二律背反を両立させるためには、資源の再生と廃棄物の浄化、そして再利用というテーマに取り組み、問題解決を図る必要があります。一方、視点を「生薬」という日常生活と密着した素材にフォーカスしてみると、毎日、使用した後の残渣が大量に発生している現実があります。これを廃棄せず、新たな価値へ繋げることが持続可能な社会の形成に資する活動であると考え、アップサイクルブランド「生生」を提案します。環境デザイン■■■■ 「ViNAWAVEで放浪する ー都市のヒーリングガーデンー」ダンボール、スチレンボード/H180×W1450×D600mm(模型1点、A1プレゼンボード3枚)「回復環境理論」、「注意回復理論」、「マインドワンダリング」などの理論と私の研究成果である「癒し空間のイメージスケール」を活かして、回復効果のあるヒーリングガーデンを作り出すため、海老名中央公園の再整備を計画した。計画敷地は小田急海老名駅東口の近くにあり、商業施設の「ビナウォーク(ViNAWALK)」の六つの館に挟まれている細長い公園である。「癒し空間のイメージスケール」において、敷地周辺の施設は「エネルギッシュ」な空間であり、より居心地の良い環境へ改善するためには、公園は対照的な「安心感」のある空間として計画すべきである。「ViNAWAVEで放浪する」は、波にそのまま流される様に、知らず知らずのうちにリラックスすることを意味している。219プロダクトデザイン■■■■ 「「生生」 生薬残渣のアップサイクルデザイン」生薬残渣、ウール、絹、パルプ、楮、ポリ乳酸、漆喰、木材

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