女子美での取り組み日本は島国という閉じられた環境であるからこそ、海外の人や文化との交流がより大きな意味を持っていると思います。日本の教育の中にいると「人と同じであることがいいこと」という意識がどうしても生まれてしまいますが、地球規模、宇宙規模に広げて考えてみると、私たちはほんのひと握りの島の中に生きている人間でしかありません。世界は広く、自分とは違ういろいろな人たちがそれぞれに生きている。そのことをアートを通して知るというのはとても素晴らしい体験だと思います。言語や表現を通して人々と通じ合い交流できる、あなたが持っているその素敵な能力をもっと伸ばすきっかけとして、ぜひ海外に飛び出し、チャレンジしてほしいと思います。日沼禎子 教授国際交流担当部長、アートプロデュース表現領域主任アーティストが国境や文化を超えて、異なる環境に滞在しながら創作活動を行う「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」。なかでもY-AIR(AIR for Young)は、AIRと美大が連携し、若手アーティストの滞在制作体験機会を提供するものです。女子美ではY-AIRのモデル事業としてチェコ・プルゼニ市西ボヘミア大学主催のサマーキャンプ「ArtCamp」への学生・卒業生の派遣等を行ってきました。300アートを通して世界を知り交流することが自分の力をもっと伸ばすきっかけにTEIKO HINUMANOE MAEDAHARUKA WAKAMATSUMAKIKO TSUJI海外体験のもうひとつのかたちとは...
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