大学案内2023
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洋画専攻学生インタビュー1年次の選択授業で出合った版画。幼い頃から絵が好きで、せっかく大学に行くなら好きな美術を学びたいと、女子美の洋画専攻に進学しました。現在は版画を専門に学んでいますが、初めて版画に触れたのは1年次後期の選択授業。当時、油絵の作品制作に煮詰まっていて、視点を変えるためにあえて版画の授業を選択したのですが、やってみると意外に自分に合っていました。油絵のように直接キャンバスに描くのとは違い、刷ってみるまでどうなるかわからない部分があり、作品と自分の間にちょっと距離があるのが、ちょうどよかったんです。そこで、2年次で行う絵画・版画のコース選択では、版画コースを選択。まずは2年次の1年間版画に取り組んでみて、やっぱり油絵がやりたいと思ったら戻ればいい。そんな気持ちでした(3年次でもう一度コース選択をやり直せるのです)。結果的にはそのままずっと、版画を学び続けることになったのですが。自分だけの個性を持ち続け、極められる環境。女子美の魅力は、自分のやりたいことに向かって、のびのびと取り組める環境だと思います。たとえば、紙すきの工房や、学生が自分で絵の具をつくれる工房があったりと、設備が充実しているのはもちろん、先生方も気さくで心の距離が近く、何でも気兼ねなく相談できます。すぐ近くに森がある、相模原の落ち着いた環境も気に入っています。そしてなにより、それぞれの個性を尊重する精神が、先生方にも学生の間にも、自然と浸透していること。どんな個性も決して否定されることなく、時には相乗効果を起こしたりしながら、しっかりとした軸となり突き進んでいける。自分のやりたいことに正直に、まっすぐに極められる環境だと感じています。洋画専攻 4年 齋藤梨惠さん個性を持って突き進み、やりたいことを極めていく。068

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