大学案内2023
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立体アート専攻学生インタビュー立体アートの経験がなくても自然と力がつくカリキュラム。中学・高校と女子美の付属校に通っていましたが、大学入学時点では立体アートの経験はほぼゼロでした。けれど、基礎的なデッサンや彫塑からスタートし、立体造形の5つの基本素材(粘土・紙・木・石・金属)の基礎知識、基礎技術へと少しずつ広げていくカリキュラムで、自然と力をつけていくことができました。2年次までに広くいろいろな素材に触れながら、自分がやりたいことを見つけられるのも女子美の立体アート専攻の魅力です。私は2年次の素材実習で紙バンドや紙紐を使ったバスケタリー作品を制作して以来、紙バンドを使った“編む”作品に取り組んでいます。紙バンドの作品は、一般的にはバッグなど実用的なものが多いですが、私はインスタレーションなど抽象的なものを作るのが好き。そこで、うろこ編みという技法を使って、木に巻き付けるインスタレーションや立体作品を作り続けています。見る人によっていろんな見方をしてもらえることが、作り手としての楽しみです。さまざまな素材を研究でき、作品制作に広がりが生まれる。立体アート専攻は学年の人数が20名ほどと少ないので、みんな顔見知り。3年次からは素材別の専門にわかれますが、授業でほかの素材に触れる機会もありますし、ほかの素材を選択した同級生との情報交換も、作品制作の刺激になります。先生も気さくな方ばかり。私は「紙」を選択していますが、紙以外の先生にも気軽に相談でき、考え方や作品に広がりが生まれます。なにより、作り手の思いや意思を尊重したアドバイスをいただけるのが心強いです。立体アート専攻は、のびのびと作品制作ができる環境の中で、さまざまな素材を研究しながら、たくさんの可能性に出会えます。まだ自分のやりたいことが見つかっていなくても大丈夫。授業を通じて自分に合った表現方法を見つけることができますよ。立体アート専攻 3年 見上まことさんたくさんの可能性のなかから、自分らしい道が見つかる場所。088

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