スペース表現領域パンフレット2023
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講義カリキュラム4年3年プロジェクトプロデュース演習3年ゼミ・4年ゼミ・卒業制作・ ヒューマンスペース演習Ⅱ・ ヒューマンスペース演習Ⅲ・ プロジェクトプロデュース演習・ 3年ゼミナール発展演習専門性を深く追究し社会に向けて発信する。・ 4年ゼミナール・ プロジェクトプロデュース演習Ⅱ・ 卒業制作深化と発信これまで学んできた知識と手法をベースに、社会に存在する実際のシーンや課題を取り上げ、それらをより豊なものにするためのプロジェクトを立ち上げます。この授業ではアート・デザイン表現学科の他の領域ともコラボレーションしながら、具体的な提案や解決策を社会に向け発信します。授業課題イメージ:アート・デザイン表現学科 「ぬくりアート回廊プロジェクト」西田 スペース表現領域のカリキュラムの特徴は、空間を3つの概念で捉えて学んでいくことにあります。一つ目の概念が「プリミティブスペース(原初の空間)」。まさに空間の原点を知るところから始めます。空間が立ち上がる瞬間ってどういうことなんだろう。空間の定義って何だろう。人がいて成り立つ空間というものの原点にまつわるさまざまなことを考えていきます。次に「テンポラリースペース(瞬間の空間)」。これは仮設の空間、瞬間の空間を意味しています。たとえば光の入り方の違い、椅子の配置の違い、そこで行われることの違いによって、空間というのは驚くほど変容していきます。空間における瞬間の変化などを考えるのがテンポラリースペースです。それらを「イマーシブスペース(没入する空間)」へとつなげていくのは、スペース表現領域の大きな特徴といえるかもしれません。VR、メタバース、劇場、映画……新しいテクノロジーを使って、物語のなかに感覚実践的なプロジェクトで独自の表現と専門性を深める。3年生の後期からゼミナール形式の授業が始まります。これまで学んできた様々なアプローチや自身の興味、経験から、自分が深く研究したいと思うテーマを見つけ、それを深めてゆきます。こうして見つけた自身の研究テーマについて4年生の後期では、研究者またはクリエイターとして作品や提案書、論文といった形に自分のアイデアや研究成果をまとめ、発表します。授業課題イメージ:アート・デザイン表現学科 「ぬくりアート回廊プロジェクト」後藤 西田先生が紹介してくださった3つの概念からのアプローチを通して、アナログ空間、デジタル空間両方を扱うことは、スペース表現領域の特徴ですね。また、本領域はアート・デザイン表現学科の一つの領域でもあるので、学科内のメディア表現領域、クリエイティブ・プロデュース表現領域、ヒーリング表現領域、ファッション表現領域といった他領域と一緒に演習を行う機会も多く設けていきます。建築やインテリアなどの人工物だけでなく、が没入していく空間。非日常で圧倒されるような空間体験について考えていきます。ここはアートの領域とも深くつながってくると思います。そして、この3つの概念に共通しているのは、どれも「人間の感覚」に立ち返って考える必要があるということ。だから実習や演習など、体験的な学びから自分なりの「感覚」を発見していく、人間の感覚というものを重視したカリキュラムになっています。自然というのも大事な要素ですから、自然豊かな相模原キャンパスとの連携も行っていく予定です。それからスペースの拡張という意味で、宇宙というテーマも取り上げていきます。重力のない宇宙空間という題材に取り組むことは、既成概念を飛び越えて発想する訓練にもつながります。宇宙旅行の始まりもすぐそこですから、宇宙空間での空間利用のあり方について考えを深めることも視野に入れています。西田先生もおっしゃるように、本領域では実習や演習などを多く取り入れたカリキュラムを予定しています。体験することを通して、人と違う視点、自分なりの物差し、たくさんの発想の引き出しを持ってもらいたい。大学を出たあとの人生は長いですし、世の中の変化のスピードも増しています。空間をデザインしたり、考えたりするにあたって、色褪せることのない自分なりの軸やこだわりを見つけて社会へ飛び立ってほしいです。学内外の連携プロジェクトを通じて自分の表現が社会とどのように結びつくのか、実践的に考えていく3年次。さまざまな空間思想にも触れ、空間の捉え方について深い視点を養っていきます。後期からはゼミに所属し、卒業制作に向け自身の専門性を高めていきます。芸術社会論芸術は社会をどのように反射してきたか、そして社会はそのリフレクションをどのように感受し振る舞ってきたか。芸術家が社会と対峙するときの姿勢と、社会がそれを受け取るときの作法について、芸術家の社会彫刻的視点と行政の政策的視点の2つの観点から考察します。ノンリニアナラティブ人がそれぞれに経験するナラティブ(出来事や課題、情報)は、世界の至る所でノンリニア(非線形)的に点在し進行しています。自分の知らない場所で起こっている自分の知らないナラティブに触れ、それらをどのようにつなげていくかがクリエイターの役目の一つでもあります。その他講義科目スペース表現概論/空間芸術史/知覚・感覚 概論/素材・構法論/生活様式史/空間思想論ゼミやプロジェクトベースの学びを通じて、それぞれの専門性を追究していく4年次。4年間の集大成となる卒業制作では、社会を豊かに革新するクリエイター/プロデューサーとして、造形物、VR、インスタレーション、パフォーマンスなどさまざまなアプローチで、自身の表現を社会に発信していきます。

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