入試ガイド・問題集2024
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42全体的に柔らかく優しい空気感を持った作品。個々の物の描き込みではなく、遠目での印象やモチーフ間の空きの白地が美しく、他の受験生と違う攻め方を評価した。背景の処理もモチーフの邪魔をする事なく、爽やかな雰囲気を演出している。全体的に物が痩せ気味なところが気になる。白いお面を汚さずに、しっかりと存在感が表現されている。木製レンガとの関係性も描けているので実在感をうまく表現できている。瓶の配置が画面上辺に接しているため、構図が詰まって見えるが、全体的にはたっぷりと痩せずに描けている。お面にもっと積極的な独自性を発揮できると良かった。出題の意図を■み取り、お面に施した表現の独自性と画面の中での存在感、お面を中心とした構図の組み立てを評価した。試験本番で積極性を発揮できる事も重要なポイントである。反面、存在感を出すために手を入れ過ぎ、お面の白さが失われてしまった事が惜しまれる。一般選抜(A日程)美術学科日本画専攻

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