入試ガイド・問題集2024
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鉛筆デッサン問題482時間 2時間 B3ボード(画用紙) 1600字以内〈モチーフ〉1.液体石鹸用ボトル 2.泡立てボール 1個1個(2024年4月、国際芸術文化専攻に名称変更)与えられた材料を構成し、それをデッサンしなさい。材料は全部使用すること。また、デッサンに関して留意した点について、別紙に200字以内でコメントしなさい。※注意 1.ボードは横に用いること。    2.コメント用の原稿用紙は横書きで用いること。    3.辞書は使用できません。出題意図 透明なハンドソープ用のボトルと、コットンの泡立てボールという、素材も質感も異なる二つのモチーフを、その特性をどのように捉え、表現するためにどのように工夫して構成し、そしてそれを描写する技術をそなえているのか。以上の観点からデッサンを評価するとともに、自身の見方や、工夫したポイントなどについて、しっかりと認識し、言語化することができているのか、テキストからの評価も行った。採点ポイント●異なる機能、質感、形状の二つのモチーフをよく観察することができている受験生コメント泡立てボールと液体石鹸用ボトル、これらは体を洗う時に使う物であり、衛生用品だ。衛生用品は白や透明など清潔感を感じさせるものが多く、このモチーフも例外ではない。そのため、画面がぼやけてしまわないようにボトルの反射をしっかりと描き、メリハリをつけた。また、泡立てボールは硬い鉛筆を立てて描いてネットでできていることを表現し、モチーフどうしの関係を表すため、ボトルから泡立てボールが透けるように構成した。作品コメント素材の持っている物理的な性質だけでなく、何のために用いるものなのか、その機能まで踏み込んで表現を考えている点を高く評価した。デッサンそのものには粗削り点もあるが、自身の認識を表現するために努力していることがうかがえる。また技術的な問題も、自身の考えを述べたテキストと総合すると、まったく問題なく、むしろ個性を表すものとして捉えることができる。かどうか。●観察に基づき、モチーフを独自の発想で構成することができているか。●上記の自分自身の考えを表現する基礎的なデッサン力を身につけているかどうか。●自分自身の考えや取り組み方を、しっかりと意識し、言語化することができているかどうか。美術学科❷学力試験(学力試験の問題はP.12〜16をご参照ください)一般選抜(A日程)❶ 鉛筆デッサン ❶ 小論文 (❶はいずれか選択) 芸術文化専攻

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