デザイン・工芸学科工芸専攻全専攻共通問題57モチーフを下記の条件内で自由に配置して、鉛筆で画用紙ボードにデッサンしなさい。※条件 モチーフは、傷つけたりしないこと。〈モチーフ〉1.スプレーボトル 2.スコップ 3.ブラシ 4.ランチョンマット 1本1個1個1枚スプレーボトルを手前に配置し、ダイナミックな構図が生まれ力強い作品となっている。各モチーフの形態も理解し、計算された空間描写がなされている点で非常に優れた作品である。モチーフの固有色や質感についてはより緻密な表現を求める。モチーフの形態を理解し、繋がる空間意識した配置と構成は評価する。しかし、鉛筆の使い方が均一で質感の違いや固有色の書き分けが乏しくなっている点は残念である。 ヴィジュアルデザイン専攻・プロダクトデザイン専攻環境デザイン専攻・工芸専攻出題意図 デザイナーや工芸作家に必要な、形態・構造・材質感・構成感覚や色彩感覚といった基礎力を評価する。デッサンは、モチーフについて日常生活や自然界などから観察し、その構造を理解・分析して表現する事が重要である。また、画面を秩序ある空間として表現することについても問う。面接 面接では、志望理由や将来における目的意識が明確か、また、学習・創作意欲があるかなどの質問において、自分の言葉で素直に明確に表現できるかが重要な評価ポイントである。また、特別選抜入試でも上記の点は同様であるが、外国人の方は日本語のコミュニケーション能力が重要であり、その点も含めて総合的に評価する。バランスのとれた構図により、秩序ある空間が表現されている点は評価する。また、素直に観察し形態を理解し表現ができている点は優れているが、スプレーボトルの透明な質感描写については不十分である。モチーフを素直に観察し、自然な空間を表現している点は評価する。一方で、モチーフ同志の関係が少ない配置は画面構成としては問題が残る。また、全体的な書き込みが不足している点は残念である。時間配分などに考慮すべきである。採点ポイント鉛筆デッサンは、形体、材質、色彩の異なる“モチーフ”を、構図・プロポーション・立体感・素材感・色彩感などにおいての描写表現力が重要な評価点である。短時間での構成・全体感などのバランス表現や部分の観察力も評価のポイントとする。デザイン・工芸学科一般選抜(B日程)❶ 鉛筆デッサン 2時間30分 B3ボード(画用紙) ❷ 面接 全専攻共通
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