入試ガイド・問題集2024
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●モチーフが置かれた空間(奥行き、高さ、広がり)が感じられる表現となっているかこれら3つの要素を総合して評価する。●モチーフが置かれた空間(奥行き、高さ、広がり)が感じられる表現となってい60ファッションテキスタイル表現領域・アートプロデュース表現領域ファッションテキスタイル表現領域は、2024年4月よりファッション表現領域に名称変更アートプロデュース表現領域は、2024年4月よりクリエイティブ・プロデュース表現領域に名称変更モチーフの扱いや配置の工夫で、リズミカルな画面を構成している。やわらかなタッチが重ねられ光の調子が表現されており、広がりを感じさせる画面となった。質感の表現にはまだ踏み込んでいける余地がある。モチーフの形態を堅実に把握しながら、それぞれの質感を丁寧に追いかけている。モチーフがコンパクトにまとめられており密度の高い画面にまとめられているが、その一方で、空間の広がりが削がれてしまった感もある。モチーフの影を的確に描き分けることによってモチーフ自体の立体感やリアリティーが増すため、影もモチーフの一部である感覚で描き込めるとさらに良いデッサンとなる。紙の素材感に多少の違和感があるが、全体としては良く観察して的確な表現ができている。モチーフの特徴を引き出す構成も良い。るかモチーフの配置に流れを持たせ、画面外への見切れを効果的に取り入れたことで、動的な印象をつくっている。形態把握の甘さや、影の処理の荒さは目に付くものの、空間の広がりを感じる伸びやかさがある。安定感を持ちつつも単調にならないよう考えられたレイアウトだ。コントラストが際立つやや荒いタッチが基調となっているが、丹念なモチーフ観察の跡もうかがえる。もう一段、ハーフトーンの表現の幅を広げたい。構成が少し大きすぎるため実際のモチーフとは異なった印象となっている点はマイナス要素だが、その反面しっかりと描き込まれているため見ごたえのあるデッサンとなっている点を評価した。画面構成が小さくまとまってしまっているためもう少し工夫が欲しいところではあるが、それぞれのモチーフを誇張せずに忠実に写し取ろうという姿勢が感じられる丁寧なデッサンとなっている。一般選抜(A日程)アート・デザイン表現学科全領域共通メディア表現領域・ヒーリング表現領域【ヒーリング表現領域】 鉛筆デッサン採点ポイント●モチーフをよく観察し、形態、質感、色調などが的確に表現出来ているか●モチーフの構成、配置等、バランスをよく表現出来ているか【ファッションテキスタイル表現領域】 鉛筆デッサン 採点ポイント●モチーフをよく観察し、形態、質感、色調などが的確に表現できているか●モチーフの構成、配置等、バランスよく表現できているか

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