入試ガイド・問題集2024
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アート・デザイン表現学科全領域共通65 モチーフの形態を的確に捉えており、安定感のある構図にまとめている。コントロールの効いたハーフトーンで質感を丁寧に追いかけているが、白に抜ける方と黒に寄る方、両端のトーン幅にはあとひとつの厚みがほしい。それぞれのモチーフをよく観察し素材感が適切に表現されている。モチーフの組み方を工夫し空間を描けるとさらに良い。柔らかく折ったタオルに一本の線上にカップとボールを配し安定した構図になっている。タオル地・ガラス・張りのあるボールの質感が表現できているとともに鉛筆の特性が生かされた大らかな作品になっている。明暗のコントラストが強調されるモチーフの組み方で、各々の質感を際立たせた一方、モチーフ間の量の関係性を捉えることを難しくした。柔らかいタッチを重ねつつも単調さには陥らず、印象的な質感表現に結びつけた。タオルの形状や素材感などの表現力に関してまだ荒削りではあるが、強めのコントラストでモチーフの存在感に迫る姿勢に好感が持てるデッサンとなっている。それぞれのモチーフの触感や重さまで伝わってくるような質感の表現ができている。特にガラスの透明感やゆがみなどの表現は秀逸である。画面全体を生かした迫力のある作品になっている。【ヒーリング表現領域】鉛筆デッサン 採点ポイント ●画面の中にそれぞれのモチーフの大きさと配置を考えて、バランスの良い構成をしている。●それぞれの基本的な形を捉えるとともに、モチーフ間の空間を表現している。●鉛筆の特性を活かして、それぞれのモチーフの質感を表現している。【ファッションテキスタイル表現領域】鉛筆デッサン 採点ポイント●モチーフをよく観察し、形態、質感、色調などが的確に表現できているか●モチーフの構成、配置等、バランスよく表現できているか●モチーフが置かれた空間(奥行き、高さ、広がり)が感じられる表現となっているか【アートプロデュース表現領域】鉛筆デッサン 採点ポイント●画面の中にそれぞれのモチーフの大きさと配置を考えて、バランスの良い構成をしているか●それぞれの基本的な形を捉えるとともに、モチーフ間の空間を表現しているか●鉛筆の特性を生かして、それぞれのモチーフの質感を表現しているか

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