広報誌No.198_
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30News&Topics2023年9月7日(木)〜9月10日(日)、展示会、マーケット、メディアを内包したクリエイションの祭典「NEW ENERGY」が新宿住友ビル三角広場にて開催され、本学短期大学部から『丹後×女子美JiUNi』が出展しました。『JiUNi』とは、短期大学部専攻科テキスタイルの学生が提示する、丹後ちりめんを次世代へと繋ぐアップサイクルブランドのことです。京都府京丹後市で作られた、300年以上の歴史を持つ丹後ちりめんの生産過程で出る端材や不良在庫を活用し、未来の架け橋と東京都板橋区と本学芸術学部アート・デザイン表現学科が「絵本のまち コラボレーション授業」を行いました。「絵本のまち板橋」とは、絵本を通じた文化振興、産業振興、観光振興また教育活動などであり、それらを分野横断的につなぐ板橋区の取り組みです。社会とアートの関係を学ぶアート・デザイン表現学科の授業の一環で、3年生10名が板橋区内の図書館や印刷会社を訪れるなどして考察した「絵本のまち」を活性化する案を板橋区の職員に提案しました。学生たちの提案は今年の10月に開催される板橋区民まつりにて展示されました。して役立てるようにと思いを込めた作品が並びました。今回のテーマは「NEO KOMANEKO」。京丹後市の金刀比羅神社に祀られている養蚕の神「狛猫」をモチーフに、16種類のキャラクターによるこま猫のマスコットストラップを制作しました。また他にも、ちりめんで作られたシールを自由に貼り付けられるようにブースの左右に2体の狛猫を設置し、神社を意識した来場者も楽しめるブースとなっていました。東京大学農学部と本学デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻とのコラボレーション授業の成果を展示した「サイエンスコミュニケーション作品展」が東大駒場博物館にて開催。過去6年間の授業の中からセレクトされた作品が並びました。【本学担当教員より】 美術大学のデザインの授業では、模擬的な課題が多く行われています。その場合クライアントは不在で自由度も高く、仮にデザインを失敗したところで誰の迷惑にもなりません。サイエンスコミュニケーションの授業では、東大生がクライアントとして実在し、その研究の魅力を高校生などの若い世代に伝えるという大切な役割を担っています。科学という分野の違う世界、その研究に接し、丁寧な説明を受けながら、ディスカッションを重ねデザイン制作を進めていきます。知らないことへの興味と熱い研究者の思いを受け、通常の授業とは違う緊張感を感じながらの制作となります。リアルな体験がお互いの学生にとっても視野を広げる有意義な授業となっていることでしょう。担当教員:後藤康之(東京大学 農学部 教授)、工藤光子(東京大学 農学部 特任准教授)、鈴木安一郎(女子美術大学、東京大学非常勤講師)絵本のまちコラボレーション授業サイエンスコミュニケーション作品展東大 農学部 × 女子美 ヴィジュアルデザイン専攻NEW ENERGYに『丹後×女子美JiUNi』が出展070908

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