広報誌No.198_
7/36

a crowd of rebellion のCDジャケットやアパレルた異業種の方々からお誘いを受けるようになりました。メタルコアバンドのブランド「0658」の洋服のアートワーク、桐野夏生氏の小説の装画など、さまざまなコラボレーションへと発展していきます。こつこつと続けていたSNSでの作品投稿も呼び水となりました。現在の私のモチベーションは、「アートをもっと身近な存在にしていきたい」という思いです。異業種とのコラボレーションはその絶好のチャンス。アートギャラリーになじみがない方にも、気軽に作品に親しんでいただくきっかけになります。同時に忘れたくないのは、あくまで私の軸足は作品展にあるということ。さまざまなグッズを通じて絵画に興味を持ったお客さんが、作品展にも足を運んでくださる。この流れがもっと広がってほしいのです。日本画家としては、日本画の価値を発信していくことも目標のひとつ。およそなんでもコンピュータで創作できる現代だからこそ、このアナログな芸術の素晴らしさをもっと伝えていきたい。天然の鉱物の美しさを余すことなく活かせる芸術は、ほかにありません。私が女子美で経験したように、多くの人に日本画の魅力を知ってもらえたら嬉しいですね。 「このままの眠りを。」 2022 綿布に岩絵具/F6「居場所。」 2022綿布に岩絵具/F6「うちがわ。」 2022綿布に岩絵具/M10「息合い。」 2023 綿布に岩絵具/P15「私の事。」 2022綿布に岩絵具/S4

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る