洋画専攻パンフレット2022
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2年次から絵画コースと版画コースに分かれます︒2~3●●●●●●●表現形式にとらわれず各自のテーマを具体化することを目指し、実験的な制作研究を行います。エスキース指導やディスカッションを行い、美術史の中で展開されてきた多様な考え方や技法を学び、広い視野と柔軟な発想と表現方法を獲得していく授業です。古典技法を過去の技法としてではなく、現代への橋渡しをする技法として解釈します。水性画材と油性画材の中間に位置するテンペラ画の美術史的成り立ちについて基礎知識を学び、実習を通して技術、手法を習得していきます。硬めの発砲スチロールを素材に用いて造形し、麻布を貼って着彩します。絵画を学んだ学生ならではの、独特の発想による立体作品が生まれているのも洋画専攻の特徴のひとつです。この授業から卒業制作につながる学生もいます。この作品は、部屋の中に窓が浮いている状況を作るというアイデアから出発しました。これまで、存在しない過去の記憶を知っているような感覚をうみ、懐かしさを感じる作品を目指し制作を続けてきましたが、今回は、室内に内と外の境界である窓が存在する状況から、記憶の内と外や過去と現在の境界が曖昧になるような展示を目指しました。内と外、二つの世界というキーワードが、ヘッセの『デミアン』に繋がり、そこから着想を得ました。神野友紀 「Humpty Dumpty あるいは小鳥の不在」 木・ブロカントほか 2021絵画IIBインスタレーション版画コース10~11ページ絵画IIB古典技法(テンペラ)絵画IIBスタイロフォーム(立体)■年次油彩画のほかに、立体、インスタレーション、デジタルアートなど、多彩な表現に挑戦できますディスカッションやプレゼンテーションの機会も多く、考える力、伝える力を養います。

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