環境への考慮自然環境を保護するためには、建築廃材を最小限に抑えなければならない。そのため、完成に近い状態で簡単に設置できるようなハウスをそのまま現場まで運ぶ必要がある。空間のデザイン性が低いトイレの使い勝手が悪いダイニングや洗濯室がない三河源拠点記念品の展示スペースがない物干し問題水不足問題安全性問題寒さと防風問題本作品は4000m以上の高原や町と離れた厳しい自然環境で、短期間生活を送っているボランティア達のために、高原や山地などの険しい環境でも簡単に設置できる“ハウス”(コンテナ式軽量建築物)のデザインをした。生活に必要な機能を充実させ、豊かな生活を送ることができるような空間を構想した。環境を破壊しないよう工場で“ハウス”をあらかた完成させておき、トレーラのように現地に運ぶことができる。また、メインの断熱材は現地で養殖しているヤクの毛をウールブレスの方法で施工する。環境にやさしい方法で、ボランティアたちの生活を改善して、ボランティア活動を応援したい。Creation Intention今回想定したボランティア組織は、「GREENRIVER」という揚子江と黄河の川上の環境を守るために成立した組織である。生物調査や環境保護、地方経済の発展など、さまざまな活動を行ている。主要な活動の一つは、川上地域に散在するゴミを拾い、通りすがりの観光客に街まで持ち帰ってもらい、環境の重要性を啓発することである。また、自然環境で観光客にとって必要なトイレを提供することも活動の一部である。そのため、ボランティアたちは厳しい環境で生活しなければならない。私はこのボランティアたちの拠点を改造し、活動を応援したいと考えている。Referenceゴルムド市から約160KM、運転時間3時40分拠点は町と離れているところに設置している。高原により高山病が発症する可能性がある。低気圧の問題で水の沸点(ふってん)が100℃以下になっている。料理が難しくなる。冬の最低気温は−20℃、夏の最高気温は27℃。1日中の温度差が28℃以上。Home in the Primitive LandThe New House for Volunteers廖 紋瀾Problems
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