鉛筆デッサン与えられたモチーフと、“手”を条件内で自由に構成・配置し、鉛筆で画用紙ボードにデッサンしなさい。※条件 1.モチーフは、傷つけないこと。 2.“手”と“メジャー”の動きや形状は自由です。3.“メジャー”のサイズ、プロポーションは変えないこと。4.画用紙ボードの縦・横の使用は自由です。〈モチーフ〉メジャー 1個描写力は、手の骨格をよく捉えていて良い。特に手首から上の立体感・空間がダイナミックに表現されている。メジャーを指に絡めてリズミカルに構成している点も良い。メジャーのリズミカルな動きと手を組み合わせた構成が良い。描写力は、ふっくらとした人の手の特徴がよく表現されている。親指の存在感を際立たせると、その奥の空間が立体的に見える点が惜しい。※注意 1.ボードの表裏(受験番号シールが貼ってある方が裏)を間違えないようにすること。 2.白色の薄紙は下描き用です。3.下描き用紙は試験終了後に回収しますが、採点の対象とはしません。4.試験場で配布されたものを持ち帰らないでください。54出題意図・採点ポイント 基本的なデッサン力と構成力、モチーフの特徴や特性を捉えて伝える能力をはかることを目的とする。今回の課題ではモチーフとなる物は手とメジャーであるため、柔らかい帯状のメジャーの特性が伝わる手の配置はどうしたら良いか、何を伝えたいのかを考えて画面の中に構成することが望ましい。また、与えられたデッサン用ボードの中での構図にも配慮する構成力が求められている。メジャーの特性を美しい曲線で表現している構成が優れている。手指の動きも表現したい世界観と連動しているため、デザイン力を感じることができる。手の内側の描き込みが惜しい。2つの手でメジャーを引き合う構成は、メジャー本来の特性を明解で素直に表現している。作業量や構成において意欲的で好感が持てる。描写力は、手の骨格が曖昧なところが惜しいが、陰影の幅が広いので見応えがある作品に仕上がっている。デザイン・工芸学科❷ 学力試験(学力試験の問題はP.12〜16をご参照ください)一般選抜(A日程)❶ 鉛筆デッサン 4時間 B3ボード(画用紙) プロダクトデザイン専攻
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