入試ガイド・問題集2025
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デザイン・工芸学科工芸専攻全専攻共通鉛筆デッサン57モチーフを下記の条件内で自由に配置して、鉛筆で画用紙ボードにデッサンしなさい。※条件 1.瓶入りビールは開封しないこと。〈モチーフ〉1.瓶入りビール 2.グラタン皿 3.ブラシ 4.キッチンクロス ※注意 1.ボードの表裏(受験番号シールが貼ってある方が裏)、上下(△の吊り具が付いている方が上)を間違えないように注意すること。    2.白色の薄紙は下描き用です。    3.下描き用紙は試験終了後回収しますが、採点の対象とはしません。    4.試験場で配布されたものを持ち帰らないでください。1本1個1個1枚キッチンクロスを工夫して配置することで流れのある計算された画面を構成している点は高く評価する。奥に配置したグラタン皿のパースとプロポーションに精度を欠いている点は残念であり、より深く観察し形態を理解した上で表現することを求める。モチーフの固有色を意識して書き分けられている点は評価する。一方で、左側のモチーフが画面から大きく切れており、構図としてのまとまりが悪い点や、ブラシの形状に精度を欠いてしまっている点が残念である。 ヴィジュアルデザイン専攻/プロダクトデザイン専攻環境デザイン専攻/工芸専攻出題意図 デザイナーや工芸作家に必要な、形態・構造・材質感・構成感覚や色彩感覚といった基礎力を評価する。デッサンは、モチーフについて日常生活や自然界などから観察し、その構造を理解・分析して表現する事が重要である。また、画面を秩序ある空間として表現することについても問う。面接 面接では、志望理由や将来における目的意識が明確か、また、学習・創作意欲があるかなどの質問において、自分の言葉で素直に明確に表現できるかが重要な評価ポイントである。また、特別選抜入試でも上記の点は同様であるが、外国人の方は日本語のコミュニケーション能力が重要であり、その点も含めて総合的に評価する。バランスのとれたモチーフ配置と構図により、奥行きのある空間が表現されている点は評価する。また、固有色の書き分けもできている。一方で、ビール瓶やグラタン皿のプロポーションの精度が低い点が残念である。客観的かつ素直に観察し、自然な空間を表現している点は評価する。一方で、鉛筆の調子が単調であることと全体的な書き込みが不足し、材質の違いなどによる質感表現や床面の意識が希薄になっている点は残念である。採点ポイント鉛筆デッサンは、形体、材質、色彩の異なる“モチーフ”を、構図・プロポーション・立体感・素材感・色彩感などにおいての描写表現力が重要な評価点である。短時間での構成・全体感などのバランス表現や部分の観察力も評価のポイントとする。デザイン・工芸学科一般選抜(B日程)/特別選抜(外国人留学生2次募集)❶ 鉛筆デッサン 2時間30分 B3ボード(画用紙)  ❷ 面接   全専攻共通

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