入試ガイド・問題集2025
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アート・デザイン表現学科  全領域共通問題文章表現問題鉛筆デッサン61与えられたモチーフ全てを机上内に配置し、鉛筆デッサンしなさい。※注意 1.画面は横位置で使用してください。    2.モチーフは、もとの形状がはっきり分かる範囲内で自由に扱ってかまいません。    3.白い薄紙は下描き用です。試験終了後に回収しますが、採点対象とはしません。    4.試験場で配布されたものを持ち帰らないでください。〈モチーフ〉1.単語カード       1個2.ガラスコップ      1個3.ハンドタオル      1枚ガラスコップを中心にそれぞれのモチーフの特徴を捉えながら、互いの関係性が作られている。コミカルな動きを連想させるモチーフの配置には物語性が強く感じられ、ハンドタオルや単語カードに人格さえ感じさせられるようだ。モチーフの質感をさらに観察しながらこのストーリーを語れるとなお良い。画面いっぱいにモチーフを配置し、インパクトのある力強い構成となっている。モチーフの特性を捉え、質感の違いをうまく描き分けられており、それぞれの存在感を活かした描写になっている。スペース表現領域/クリエイティブ・プロデュース表現領域のみ選択可この写真は、ロンドンの街角にあるコインランドリーです。ここは、アーティストたちが昼夜を問わずに集まって、互いに交流する場所にもなっています。どのような人々が集まり、何について語り合うのかを想像し、創作した物語を、1,200字以内で書きなさい。※注意 1.解答は別途解答用紙に記入してください。    2.試験問題用紙は持ち帰らないでください。2時間  出題意図(アート・デザイン表現学科共通)個別に与えられたモチーフを条件内で、自由に配置・構成して描写する鉛筆デッサン課題。表現者としての基礎力となる観察力・構成力・空間のバランス感覚等の総合的な描写表現力を確認する実技課題。4つの領域共通の実技問題だが、それぞれの領域で専門に学ぶ教育内容や育成する人材の方向性が異なるため、採点の際、領域によって重点を置くポイントが異なる。出題意図(2領域共通)写真の中に読みとれる物語を、自分自身の平易な言葉で文学的に語ることができるかどうか、その想像力と表現力を見る。歴史上の事実や学問的な視点ではなく、見る側や読み手の立場に立ち、自由な発想で、情感豊かに表現できる感性を評価する。折り畳まれたハンドタオルの弾力が均衡を保ち、そこに紙片が頼りなく関係することで適度な緊張感を演出している。一方その傍らでは乾いた透明のガラスコップから軽やかに飛び出した単語カードの束が明るい印象を与え、全体としてはモチーフの特性を対比しながら、バランスの取れた空間を構成している。画面奥の空間の余白をさらに効果的に取り入れる余地はありそうだ。シンプルな構成ではあるが、コップの中に置かれた単語カードと、外に置かれた単語カードによって、モチーフの関係性を想像させられるような構成になっている。畳まれたハンドタオルの柔らかさの描写も優れている。【スペース表現領域/クリエイティブ・プロデュース表現領域】 ❶ 鉛筆デッサン 3時間30分 B3ボード(シリウス紙)  ❷学力試験(学力試験の問題はP.12〜16をご参照ください)❶ 文章表現 (❶はいずれか選択)【スペース表現領域】 鉛筆デッサン 採点ポイント●画面の中にそれぞれのモチーフの大きさと配置を考えたバランスの良い構成であるか●それぞれの基本的な形を捉えるとともに、モチーフ間の空間を表現しているか●鉛筆の特性を活かして、それぞれのモチーフの質感を表現しているか【クリエイティブ・プロデュース表現領域】 鉛筆デッサン 採点ポイント●画面の構成力とモチーフの描写力 ●どのような視点でそれぞれのモチーフを捉えて表現したのか

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