入試ガイド・問題集2025
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問題68SDGsの目標11は「住み続けられるまちづくりを」です。より良いまちづくりにつながるコミュニティを作るために、解答用紙の1から3について、図・イラスト・キーワード・文章など自由に用いて、あなたらしい解決アイディアを表現しなさい。[参考]都市は経済や文化など多くの物事の中心である一方、人口や環境の問題、インフラ設備の老朽化など多くの課題を抱えている。その地域に住む人々が安全で住みやすく、誇りを持てるようにするために、一人ひとりがまちづくりに参加できる仕組みを作り、持続可能な都市を作ることが求められている。地域のコミュニティは住民による地域づくりの基礎となる単位であり、地域への愛着醸成や災害対応力向上など様々な存在意義がある。しかし、家族の形の変化や価値観の多様化・プライバシー意識の高まりなどにより、地域における人と人との関わりは希薄化している。このような問題は虐待や孤食、孤独死などの問題にも繋がっている。またひとり親の貧困率は50%におよび、子供の貧困率も7人に1人と高い。日本人は自己責任意識が強く、人との繋がり方が課題である。一方、子供食堂の増加やPTA活動を軸にした地域のコミュニティ形成活動も散見されるようになってきた。※実用日本語表現辞典コミュニティとは、共通の目的や興味、地域などによって結びついた人々の集まりを指す言葉である。この集まりは、情報の共有、相互支援、意見交換などを通じて、その目的や興味を深め、また地域の絆を強化する役割を果たしている。地域コミュニティは、特定の地域に住む人々が形成する集まりで、地域の問題解決や地域活性化に寄与する。タイトル:人々のコミュニティを促進するために、地域でさまざまなイベントを開催しましょう【全体に対するコメント】住み続けられる街づくりのアイデアとして、良いコミュニティとはどのようなものか、という自分の視点を明確にできている。その上で、今起きている空き家問題にフォーカスし、人が集まる仕組みの構築に取り組むアイデアを、地方創生や地域活性化につながる点として評価した。【表現に対するコメント】自分の提案によって変化するコミュニティのイメージを、イラストを用いることでわかりやすく、魅力的に伝えられている。アイデアの部分では視線の流れと矢印の方向について、よりわかりやすく見せるレイアウトを工夫すると更に良い。タイトル:3種類のイベントで誰も取り残されない活発なコミュニティ作りを!【全体に対するコメント】住み続けられる街づくりのアイデアとして、イベントを提案する回答は多かったが、「誰一人取り残さない」という視点を基に、活発な人を想定した大規模イベントから、参加に消極的な人を想定した小規模イベントまで、地域に集う全ての人を巻き込もう、という提案を評価した。【表現に対するコメント】文字のみで構成しているものの、文字の大小や色分け、グルーピングを駆使して少しでもわかりやすく伝えよう、という姿勢が良い。要点を押さえているため、面接では補足的な説明を多く伝えることができた。各イベントがコミュニティの中でどのように繋がっていくのか、俯瞰した図などで表現できるようになると、更に良い。2時間  出題意図 多様な領域の人々と共創して行くための基礎となる以下の力を見極めることを目的とする。①情報の整理・単純化及び構造化力②思考の論理的可視化力③相手に伝える情熱と表現力面接 ●志望理由が明確であるか●質問の意図を理解し、自分の意志を自分自身の言葉で表現できているか●共創デザイン学科の学びに意欲的か採点ポイント出題内容の主旨を理解した上で、課題を抽出し、自分なりの視点・解決策を導くことができるか。[出典・参照]1.内閣府 共同参画冊子 2019.22.朝日新聞 2030 SDGsで変える 2022年版3.国土交通省 地域を支える人づくり 共助社会づくり※注意 1.解答は別紙解答用紙に記入すること。(裏面使用不可)    2.カラーペン・色鉛筆は使用可(色数自由)    3.問題用紙右下および解答用紙の裏面右下に受験番号を     4.白い薄紙2枚は下描き用とし、右下に受験番号を記入すること。     下描き用紙は、試験終了後に回収するが、採点対象とはしない。    5.問題用紙を持ち帰ってはならない。 記入し、氏名は記入しないこと。一般選抜(B日程)/特別選抜(外国人留学生2次募集)❶ 専門試験(伝達表現) 芸術学部共創デザイン学科❷ 面接

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