芸術学部共創デザイン学科問題69SDGsの目標6は水の問題をターゲットにしています。回答用紙の1から3について、図・イラスト・キーワード・文章など自由に用いてあなたらしい解決アイディアを表現しなさい。[参考]近年、水不足問題は深刻化してきており、2050年には2人に1人が水不足の状況に陥るとされている。日本の年間降水量は世界平均に比べると2倍であるが、降水量と地形、人口から割り出した1人あたりに割りあてられる水量は計算上、世界に比較して4分の1程度となっている。食品や製品を輸入している国が、それらを自国で生産したと仮定した際、必要と推計される水の量をバーチャルウォーターという。例えば、牛肉1㎏の生産には20,000ℓ、スパゲティ1食200ℓ、オレンジジュース1杯168ℓの水が必要とされている。日本は食料自給率が低いため、多くの食物を他国から輸入している。これは他国の水に依存していると言える。日本人が1日に使う水の平均使用量は、令和元年度を基準にすると214ℓ/人となっているが、これは世界平均の約2倍の量となっている。水道水の供給はエネルギー消費の上で成り立っており、排水は水質汚染の問題につながっている。 タイトル:エコクエスト「マイみどり」水資源を守る【学校推薦型選抜(公募制)】自分が所有している「仮想の森」の成長度合いによって、どれだけの水を使っているのか自分事として体感できるゲームアプリの提案。ユーザーの節水行動を促すような仕掛けのアイデアが面白い。アプリの仕組みや実現性を説明できるとさらに良い。【表現に対するコメント】このアプリの特徴がわかりやすくレイアウトできているため、提案内容が一目で理解できる。色の使い方や文字の大きさのメリハリも良い。反面、役割や意味の異なる矢印が多用されているためやや乱雑に見える。タイトル:体験を通して水の大切さを知り、水不足を自分ごととして捉え行動に移す【全体に対するコメント】個人が一日に使う水量を知る体験の場として宿泊施設を活用した提案。料理や手洗いだけでなく、モノが作られる時にも発生する水量を知る事ができる体験型プログラムのアイデアも良い。自分たちが使っている水量を知ることと、水を大切にする行為がどのようにつながるのか、もう少し詳細がほしい。【表現に対するコメント】解答用紙に記載する情報を絞ることで、文章がメインとなっている提案のポイントを簡潔に伝えられている。要点を押さえているため、面接では補足的な説明を多く伝えることができた。情報が整理されている一方で、紙面の表現としてはやや物足りない。読み手にとっての見やすさを考え、文字の大きさや色の使い方など、もうひと工夫ほしい。【特別選抜(帰国子女)】●志望理由が明確であるか●質問の主旨を理解し、自分の考えを的確な言葉で伝えることができているか●外国での経験を踏まえ、自分にしかできないこと、自分の得意とすることを 伝えることができているか●共創デザイン学科の学びに意欲的か【特別選抜(外国人留学生)】●志望理由が明確であるか●質問の主旨を理解し、自分の考えを的確な言葉で伝えることができているか●日本で学ぶことの意義について自分の考えを持っているか●共創デザイン学科の学びに意欲的か2時間 ●現在あるいは、将来の社会のあり方について問題意識を持っているか●共創デザイン学科の学びに意欲的か出題意図 多様な領域の人々と共創して行くための基礎となる以下の力を見極めることを目的とする。①情報の整理・単純化及び構造化力②思考の論理的可視化力③相手に伝える情熱と表現力面接 【学校推薦型選抜(公募制)】●志望理由が明確であるか●質問の意図を理解し、自分の意志を自分自身の言葉で表現できているか●共創デザイン学科の学びに意欲的か【特別選抜(社会人)】●志望理由が明確であるか●これまでの社会経験を踏まえ、共創デザイン学科の学びを得ることで実現できる自分の将来像をイメージできているか出典1.NHKオンライン WEB特集 なぜ?世界で深刻化する水不足 2022年11月24日2.環境省HP.仮想水計算機3.環境省HP.世界の水、日本の水4.東京都水道局HP.「もっと知りたい水道のこと」5.国土交通省HP R4.日本の水資源の現状について※注意 1.解答は別紙解答用紙に記入すること。(裏面使用不可) 2.カラーペン・色鉛筆は使用可(色数自由) 3.問題用紙右下および解答用紙の裏面右下に受験番号を 記入し、氏名は記入しないこと。 4.白い薄紙2枚は下描き用とし、右下に受験番号を記入すること。 下描き用紙は、試験終了後に回収するが、採点対象とはしない。 5.問題用紙を持ち帰ってはならない。採点ポイント出題内容の主旨を理解した上で、課題を抽出し、自分なりの視点・解決策を導くことができるか。学校推薦型選抜(公募制)/特別選抜(社会人・帰国子女・外国人留学生)❶ 専門試験(伝達表現) ❷ 面接
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