年次年次年次年次1234伝統の継承と現代の創作を両輪に。159○教育目標 工芸専攻では、伝統工芸から現代アートまで、時代に即した創作への発想力と表現力を身につけ、専門的な知識や高い技術力を備え、幅広く新しい視点で工芸を捉えることができる人材の育成を教育目標とする。 ○カリキュラム・ポリシー 教育目標に到達すべく、豊かな発想力と表現力、技術力を育むカリキュラムを編成する。【知識・理解】(教養力・基礎的専門性)初歩的な工芸制作の基礎となる知識と技術を学び、かつ広く教養を身に付ける科目を配置する。【関心・意欲・態度】(多様性・柔軟性・適応力・コミュニケーション力)専門の実技以外に関心を広げていくことで、工芸分野についての表現の探求と思考を深める科目を配置する。多様化する社会に柔軟に対応していけるコミュニケーション力を高める科目を配置する。【思考・判断】(創造的思考力・学際的思考力・マネジメント力)素材の特性を理解し、展開する技術を習得し、領域を横断的に学ぶことで、独創的な発想を表現する力を身に付けるための科目を配置する。【技能・表現】(独創力、実践力)素材に対する知識と技術を身に付け、自身の表現の幅を広げ、作品に展開できる科目を配置する。染・織・刺繍・陶・ガラスの5つの素材に触れることからスタートし、伝統に根ざした技術と知識を学び、自由で独創的な造形を体得することで、多様な発想を形へと表現していける力をつけていきます。工芸には、先人たちが築いてきた手しごとの技術と精神が息づいています。次世代の工芸の担い手にとって伝統の継承と現代の創作は両輪です。素材から作り出し、自らの手で根気よく形にしていくことを通して、創作を日々とする創り手を育てていきます。5つの素材の性質を学ぶ。2コースに分かれ後期からは専門分野を選択する。5分野でそれぞれの専門性を深め高い意識で創作に臨む。プロとして活動できる力を身につける。染、織、刺繍、陶、ガラス。5つの分野の素材に触れながら、その特徴を理解していく1年次。これらの素材を使用した制作は、一貫してひとりで手がけます。それによって、色彩、形態、質感といった素材の性質を生かしながら表現する術を身につけていきます。前期は「テキスタイル(染・織・刺繍)」と「陶・ガラス」の2つのコースに分かれ、テキスタイル(染・織・刺繍)コースでは各分野の伝統技法を習得。陶・ガラスコースでは土やガラスの造形の基礎と応用を学びます。後期より「染」「織」「刺繍」「陶」「ガラス」の5分野に分かれ、さらに専門性を高めます。時間をかけて知識と技術を積み重ねながら、ひとつの分野でより深い創作を実践。伝統的な技術を現代の創作に生かすための発想力、表現力を養います。学外での作品展示・販売の機会や卒業後の進路を見据えた社会活動等、主体的に学ぶ時間やさまざまな体験を通して将来に備えます。社会との接点を持てる作品を生み出す力、そして作家・デザイナーとして活動していく能力を身につけます。卒業制作では高い専門性を持ったそれぞれの教員が、多角的な視点から指導を行います。多様なものの見方に触れ、試行錯誤を繰り返し独自の表現を探究していきます。
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