大学案内2025
174/372

芸術学部ー アート・デザイン表現学科5領域合同セッション はサイバー空間や宇宙空間においても、衣服は欠かせないものです。人が装うことを止めることは、ないはずですから。たとえばメタバース上でファッションを提供したり、身体の不自由な方が介護者の選ぶ介護しやすい服ではなく、着る人と共にデザインする仕組みを考えたり、ファッションにはまだまだたくさんの広がりや可能性があります。それぞれ違う学びをしている学生同士のアイデアが融合することで、単独では出てこないような、未来につながる社会の姿やカタチが学生たちから出てくるのではないかと期待しています」後藤(SE) 「アート・デザイン表現学科には、これまで4つの領域がありましたが、それぞれに空間と大きく関わる分野がもともと存在していました。そうであるなら、空間における専門性と各領域の重なりの部分を学科全体で融合することで、新しい分野を開拓できるのではないか? という発想が、スペース表現領域の起源の一つでもあります。AIの時代、バーチャルとフィジカルが融合する6G時代の到来もすぐそこ。これからの社会はより複雑化していくことが予想されます。そのなかで、新しい視点で10年後を考えられる人を育てるのは大事なことです。それぞれの領域とつながり合いながら、人の生活の舞台である空間のことを枠にとらわれずに考えていく。5領域の間で、いい感じの関係ができていくといいなと思います」日沼(CP) 「私たちは、2024年度にアートプロデュース表現領域から、クリエイティブ・プロデュース表現領域へと名称が変わります。これまでも、美術を中心に演劇、音楽、映像などさまざまな表現に取り組む授業を展開してきましたが、アートからクリエイティブに名前を変えることで、その幅の広がりをより明確にしたいという思いがあります。美術はもちろん、日々のさまざまなクリエイションの中には、人間性を回復する力があ172

元のページ  ../index.html#174

このブックを見る