大学案内2025
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卒業後に開けるさまざまな未来の形いろいろな場所に根づいてほしい。あなたがそこにいることによって生じる新しい価値に、まず自分自身で気づいてほしいと思います」どの領域でも、求めているのは好奇心旺盛で、さまざまなことに挑戦できる人。アート・デザイン表現学科の教育は、固定化された概念やものの見方、型にはまった考え方をいったん壊すことから始まります。そして、まったく違う視点を獲得し、今起きていることに立ち向かう力を育てていきます。そんな力を大切にしているのは、先生方自身も同じです。常に新陳代謝をよくし、時代と社会にあわせて柔軟な教育を提供していきます。新しいアート・デザイン表現学科で、一緒に新しい未来を切り拓いていきましょう。季里(MD) 「新しいメディア、新しいテクノロジーが生まれるたびに、新しい仕事が生まれていますから、メディア表現領域の学生の卒業後の姿は本当に多様です。在学中の幅広い学びや、日々新しくなっていくものにチャレンジし、キャッチアップしていく。そんな学生時代を送ることで、進路が広がり思い切った進路変更をしている卒業生がたくさんいます。これからここで学ぶ人の中には、今はまだない仕事に就く人も多いと思います。むしろ、新しい仕事を自分でつくってほしいなと思っています」後藤(SE) 「スペース表現領域は2024年度からスタートしました。私たちの願いは空間を考えることを手がかりとして未来の生活が描けるような人を輩出することです。具体的な空間の設計はもとより、その使い方や実現するためのプロセスを提案したり、地域、場所、人とのつながりをつくれるような人になってほしい。そんな気持ちでいます」175専門性と領域融合の力を育む4年間。ここで学ぶことは、卒業後の社会のなかでどのように生かされていくのでしょうか。山村(F) 「ファッション表現領域では、ファッション・アパレル関係に就職する学生が多いですが、ファッションとは異なる世界で活躍している卒業生たちもたくさんいます。身につけてほしいのは、自分のめざす場所に向かっていける力と発想力です。ジャンルを問わずいろいろなところに軽々と飛んでいけるような、フットワークが軽い、クリエイティビティ溢れる人たちを輩出していきたいですね」日沼(CP) 「クリエイティブ・プロデュース表現領域は、なかなか決まった職業のイメージを持ちにくい領域だと思います。けれど、それが大きなヒントにもなる。自分の感覚やクリエイティブな力をフル稼働させて、自分にしかできない新たな仕事をつくりだしていく。既存の価値観にとらわれず、キャリアシフトしながら、なりたい自分を追求していく。そんな生き方をしてもらえたら嬉しいですね」保高(HL) 「私たちの場合、卒業後の社会にヒーリング業界というものがあるわけではありません。これはヒーリングの弱みかもしれませんが、逆手にとればそれぞれが自分の職能を身につけることで、どの世界にもフィットしていける可能性があるということです。また、いずれヒーリングという領域が必ず社会のなかにできていくであろうと確信もしています。ヒーリング表現領域で学ぶ学生たちはみんな、『そこにいる人たちをしっかり見る』ために感覚を研ぎ澄ませ、自分のため、人のため、誰かのためにつくるということをやってきています。デザイン業界、あるいは別の業界でも、母になるとしても、何になろうとしても、ここで培ったクリエイティビティを持って、(2023年3月取材)

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