年次年次年次年次1234人がより良く生きるためのデザインとアートを追究する。189○教育目標 ヒーリング表現領域では、アートとデザインを通じて、人がより良く生きることを追求し、将来の豊かな社会を構想し、その実行に必要な専門的な知識、対話力、発想力、企画力を備え、表現に展開できる人材や専門家の育成を教育目標とする。 ○カリキュラム・ポリシー 教育目標に到達すべく、以下のカリキュラムを編成する。【知識・理解】(教養力・基礎的専門性)アートとデザインの幅広い知識を学び、多様な素材と手法に触れ、「癒し」という概念を多角的に捉えていくための科目を設置する。【関心・意欲・態度】(主体性・開拓力・チームワーク・柔靭性)領域横断型プロジェクトやゼミナール形式の授業を通じて他領域への理解を深めながら、自律的に学び続けられる力を養う科目を設置する。【思考・判断】(総合的判断力・創出力)社会課題と自己課題を発見し、それに取り組んでいける柔軟な思考力、発想力、判断力を身に付ける科目を配置する。【技能・表現】(創作力・実装力)他領域との協働を通じて中間領域を開拓し、ヒーリング表現領域の専門性に立って創造的な活動ができる科目を配置する。*ウェルビーイング(well-being):人が身体的、精神的、社会的に充実した状態。それが持続すること。人とひと、人と社会。その関係性の中に「癒し」を芽生えさせること。そしてその先にウェルビーイング*を実現させていくこと。この営みは、人間にとって根源的なものです。人がより良く生きていくためのアート・デザインがあります。これを作り出し、社会と、そこに生きる一人ひとりの人に丁寧に手渡していくこと。それができる人を育てていくこと。これがヒーリング表現領域の目標です。イラストレーションやキャラクターデザイン。そして絵本表現、ぬいぐるみ表現、関係性のデザイン、環境芸術としてのヒーリング・アート。作品の向こうにいる人の存在をしっかりと捉えながら、表現の可能性を押し広げていきます。単に技法や技術を身につけるだけでなく、自分だけの技能を育てるための「積み重ね」と「学びほぐし」を大切にしたカリキュラム。変化し続ける人を見つめ、将来の豊かな社会を構想します。表現の基礎をつくり、「癒し」を問いはじめる。技術を高め、社会へと視野を広げる。自らの表現を実社会につなげる。領域を越え社会へはばたく力を身につける。前期では、さまざまな素材に触れながら表現の可能性を自ら発見し、表現者としての基礎を据えます。後期ではイラストレーション、キャラクターデザイン、物語を見つける力、コミュニケーションをデザインする力などを養っていきます。同時に「癒し」とされているものを問い直し、その所在、現れ方を見定めていくプロセスを始めます。個々の「技法」を応用し、「技術」へと進化させていく2年次。1年次での学びを絵本表現、ぬいぐるみ表現、ヒーリング・アートなど幅広い表現へ発展させていきます。また、公共性の視点を持ち、社会へまなざしを向けていくことで、自らの表現を実社会のなかで実現する方法を模索していきます。3年次では、これまで培ってきた「技術」を、自分のものとして自在に使いこなす「技能」へと統合していきます。他領域とのコラボレーションや、医療機関・福祉施設など学外組織との協働プロジェクトを通じて、アート・デザインのちからを肌で感じ、実践的に社会の課題に応える力を養います。人と社会をしっかりと見つめ、対話を重ね、「癒し」とその先にある「より良い生」のための表現に取り組みます。卒業制作は、4年間の集大成であり、同時にひとりの表現者としてのスタートラインでもあります。本領域で手にしたすべてのものを持って、社会にはばたいていきます。
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