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大学院美術研究科学生作品242立体芸術兼武小雛 「白い象」 綿、枝/H1500×W2300×D1300mmこの作品は以下のプロセスを踏み制作した。①綿花の種を蒔く ②栽培、綿を収穫する ③収穫した綿を糸にする④作った糸を風によって落ちた枝に巻きつける素材に選んだ綿はプランテーションを始めとした多くの労働問題と関わりのあるものだ。今回の制作には多くの手間と時間がかかったが、どの工程も然程難しくなく、刃物や火、電気を使用しなかった。そのため、多くの人、はるか昔の人含め同じものが作れることが想定できる。タイトルの『白い象』はヘミングウェイの『白い象のような山並み』と宮沢賢治の『オツベルと象』から引用している。メディア 裵 洙我 「無題(2023)」 ミクストメディア/ガラス瓶、アクリル板/H4200×W1800×D70mm本作品は韓国と日本、両国どこにも属せない自分のアイデンティティに対する異質感をミクストメディアで表現しました。いろいろな経験を通して私はその異質感を受け入れ、自由になりたいという希望を海で自由に動きまわる自分で表すことにしました。そして、ガラス瓶で海の形を作り、その間にアクリルで作られたいろいろな形をした自分を置いて、その希望を表現しました。

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