ライブ会場でのアルバイトで気がついた、私のなりたい自分。進路を決めた先輩たち②314アニメ、アイドル、舞台や声優。いろいろなジャンルに好きなもの、推しがいて、そんな自分の“好き”と関われる仕事がしたいと、ずっと思っていました。明確にエンタメ業界を志したのは、大学3年生の時のアルバイトがきっかけです。ライブ会場の関係者入口に一般の方が入らないように見張るというだけの仕事だったのですが、それは生まれて初めて、ステージに立つアーティストではなく、見に来ているお客さんの姿に目を向ける機会でもありました。そこで見た、たくさんの人の幸せそうな笑顔に、なぜか泣きそうなほど感極まってしまい、私はこういう空間を作る人になりたいんだと気づかされました。実際の就職活動では、初めてポートフォリオを送った会社に断られ、まるで自分が否定されたように感じて激しく落ち込んだり、決して順風満帆ではありませんでした。支えになったのは、美大進学を決めた時から、好きなことをやりたいという気持ちをずっと応援してくれていた母の言葉です。「はるちゃんが最終的に行く場所が、きっと正解の場所だよ」。就活は精神的な辛さもありますが、思い詰めずに明るく乗り切れたのは、この言葉のお陰です。石川榛奈さん 株式会社オリエンタルランド内定芸術学部 アート・デザイン表現学科アートプロデュース表現領域 2024年3月卒業明治学園中学高等学校(福岡県)出身
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