大学案内2025
319/372

コロナ禍で悩んだ学びへの渇望。思い切って進学して良かった。未来の自分の見つけ方進路を決めた先輩たち④317鈴木晴絵さん 女子美術大学大学院 美術研究科 博士前期課程美術専攻 版画研究領域 1年 (取材当時)芸術学部 美術学科 洋画専攻 2021年3月卒業大学院進学を決めたのは、大学4年になったばかりの春。コロナの影響で大学に行けず、細々と就職活動をするなかで、「本当にこのまま就活を続けて、制作の手を止めてしまっていいのだろうか」、そんな悩みが消えず、先生や両親に相談し大学院進学を決意しました。女子美では学部と院に隔たりがなく、慣れ親しんだ設備も先生も変わらずにスムーズに研究を続けることができます。環境は変わらないものの、座学の授業はより専門的に、常に自分の考えを求められます。また、自分の作品を言葉にして伝える力も必要となり、文章を書くことや本を読むことも増えました。大学時代は一つの作品に集中できず、とにかく量を作るような作風にコンプレックスを感じていました。けれど、院で作品を深めていくことで、そんな過去のコンプレックスの賜物も、新たな作品に生かすことができています。思い切って院に進んで良かったと、心から感じる日々です。

元のページ  ../index.html#319

このブックを見る