大学案内2025
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050本学が建学された1900(明治33)年当時、美術の現場において女性の存在はマイノリティでした。そのような中で、女性が美術教育を受ける機会を造成し、美術によって女性の自己実現を目指す。その可能性を拓いてきたのが、女子美でした。それから125年の時を経て、今や日本の美術学生の過半数を女性が占めるようになっています。「女子大」でなくても女性が美術を学ぶことができる今、これほど多様性が重視される社会が到来した今、女子美にはどのような役割や機能が求められているのでしょうか。「女子美クリエイティブ・ラボラトリー」は、本女子美の新しい試み女子美では、2025年の創立125周年にあたり、教育組織再編を軸として、新たな創作・発信の場の創出など、さまざまな新しい取り組みにチャレンジしています。ここでご紹介する取り組みのほか、相模原・杉並両キャンパスの環境整備も進めています。学が女性のための美大として、これからも良質な社会の形成に寄与していくために、「女性の自己実現」について、さらには「女性」について、「ジェンダー」についてを議論し、発信する場として2023年にスタートしました。在学生や卒業生を中心に、国内外の女性アーティストへのインタビュー動画や対談企画、コラム、さらには展示やワークショップなど、さまざまな活動を通じて、女性の自己実現について社会とともに考え、模索していきます。女子美クリエイティブ・ラボラトリー

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