洋画専攻学生インタビュー距離感が心地いい、穏やかな場所。地元香川県で美術系の高校に通い、油絵やデザイン、彫刻などに触れてきました。東京にはもともと憧れがあり、美大に進むなら東京5美大!となんとなく考えていました。ほかの大学も選択肢にはありましたが、女子美のオープンキャンパスに行った時に、カラフルな髪色をした女の子たちが作業着姿で制作に没頭している様子が、すごくキラキラと輝いていて。華やかな雰囲気に、心惹かれました。実際に入学してみると、キラキラしていたのは外見だけではありませんでした。学生一人ひとりがそれぞれの世界観や考えを大切に制作している姿を間近に感じ、今では周りのみんながより一層キラキラして見えています。見た目は個性的だけれど、穏やかで繊細無垢な人々が集っているのが洋画専攻。お互いを尊重し合える距離感も、心地いいです。幅広いジャンルの表現に柔軟に挑戦できる環境で。私にとって洋画専攻の一番の魅力は、油絵に限らず、立体や写真、インスタレーションなどさまざまなジャンルに挑戦できることです。特に1~2年次には多彩な選択授業を経験でき、その中から自分に合った表現を選んで、より深めていくことができます。私自身、2年次に選択したスタイロフォームやインスタレーションの授業をきっかけに、油絵と立体を組み合わせた半立体作品の制作に力を注いでいます。立体については手探りの部分もありましたが、私のやりたい表現を尊重し、やさしくアドバイスをくださる先生方の存在が心強いです。興味を持ったこと、挑戦してみたいことをすぐに取り入れて制作できる環境があったからこそ、4年間を通じて自分らしい表現を見つけることができました。これから洋画専攻で学ぶ皆さんも、今はまだ自分の表現スタイルが定まっていなくても、きっと4年後には、この自由な環境の中で、自分に合った技法やジャンルを見つけられると思います。洋画専攻 4年 佐々木麻依さん(取材当時)香川県立高松工芸高等学校(香川県)出身油絵だけにとらわれない、自由な表現を模索できる。076
元のページ ../index.html#78