大学案内2025
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年次年次年次年次1234多種多様な素材で挑む新しい立体アート。095○教育目標 立体アート専攻では、芸術の本質を見据え、彫刻という枠と従来の素材・様式などに捉われない独創的な造形表現を追求し、立体造形に関する専門的な知識や高度な技術の上に、豊かな感性と深い洞察力を有する人材の育成を教育目標とする。 ○カリキュラム・ポリシー 教育目標に到達すべく、以下のカリキュラムを編成する。【知識・理解】(教養力・専門性)彫刻を制作する上での基礎となる造形力と知識、様々な素材を扱うための専門的な技能と表現力を習得するための科目を配置する。また、作品と社会との関わりについても考察し、修得した芸術的創造力を社会に還元する力を身に付けるための科目を配置する。【関心・意欲・態度】(主体性・積極性)自身の選択した素材での制作を通して専門性を深め、自身の制作の方向性を定めて行くなかで、生涯にわたって自分らしい表現を模索しながら成長していける力を身に付けるための科目を配置する。立体造形による表現を深く学ぶために、絵画作品の制作を通して表現の基礎となる「ものの見方」やデッサンを通して「物を立体的に捉える力」を養うための科目を配置する。【思考・判断】(論理性・想像力・洞察力・社会性・発信力)今日も広がり続ける「彫刻」の概念を西洋美術および日本美術の視点から学び、形や構造、技法、素材等について、多角的に考察することで立体造形に関する知識、理解を深めるための科目を配置する。演劇、美術館、ギャラリー見学等により様々な分野の芸術の力の原点を確認するとともに、ワークショップの企画と実践を通して、その芸術の力を地域社会が抱える問題点とその解決にむけて発信する力を身に付けるための科目を配置する。【技能・表現】(創造力・独創性・対話力)5素材から自らの選択した素材での制作を繰り返す中で得た専門的な技術を基に、独自性のある表現手法やテーマを確立するための科目を配置する。制作を継続する中で得た専門的な知識や技術、先行研究から得た幅広い教養と知識を基に、自身や他者の作品について客観的な視点から分析・理解し言語化する力を身に付け、他者との対話力やディスカッション能力、コミュニケーション能力を身に付けるための科目を配置する。従来の彫刻の枠を超え、多種多様な素材の魅力を引き出し、自由で新しい立体芸術に挑戦する本専攻。粘土・木・石・金属はもちろん、紙や繊維素材も扱い、手に触れたときの感覚を大切にしながら、自分の思いを表現する最適な手法を模索します。ひとつの材料を掘り下げるのも自由。さまざまな素材に手を伸ばすのも自由。素材を自在に扱える専門的な技術を養い、高い表現力を育んでいきます。5つの基本素材の扱い方を学ぶ。さまざまな素材を体感し表現の幅を広げる。ひとつの素材を選び専門性を高める。作家としての核を築き社会へと発信する。立体造形の基本である「粘土」「繊維」「木」「石」「金属」への理解を深め、基本的な扱い方を学びます。同時に、粘土で人体などをかたちづくり、基礎的な造形力を磨きます。デッサンなどを重ねながら、立体を観る目も養っていきます。基本の5素材に加え、天然繊維や化学繊維などさまざまな素材を実際に加工して作品をつくり、表現力や造形力に磨きをかけます。多様な素材・表現方法を知るなかで、自分が好きなもの、表現したいものを見つめ、自らに適した素材を探ります。「粘土」「繊維」「木」「石」「金属」の中から、自らの表現にふさわしい素材をひとつ選択。素材について深く探究し、自在にかたちをつくる技術をさらに磨きます。あわせて自己との対話、教員との対話を通じて自分らしい表現を模索。自身の方向性を少しずつ定めていきます。4年間の集大成となる卒業制作を手がけます。自由度の高い制作を経験することは、作家としての立ち位置を明確にし、作品をつくり続けていく原動力にもなります。ひとりの作家として核となるものを築き、社会へ発信していきます。

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