自分の潜在的な感性に触れながら癒しについて深く思考できる場所4年後、想像もしなかった自分に出会ってみませんか?教員インタビュー学生インタビュー135ヒーリング表現領域 1年(取材当時)木村 凛さん茨城県立取手松陽高等学校(茨城県)出身ヒーリング表現領域を選んだ理由は?趣味で美術をやっている祖母が、憧れの大学として女子美の話をよくしてくれていました。私自身も小さい頃から絵が好きで、高校から美術を専門的に学び始めました。高校時代はビジュアルデザイン専攻で、さまざまな手法や表現があることを学んできたので、大学では目的を持って新しい視点で美術を学んでみたいと、ずっと興味を持っていた「癒し」をテーマに学べるヒーリング表現領域を選びました。ヒーリング表現領域の魅力は?癒しという、目には見えないけれど確かに存在する軸をテーマに、思 考と想 像を繰り返していきます。アートやデザインでどのように癒しを生み出し、どのように人に伝えていくのか。問いがあり考えさせられる授業が多く、自分の潜在的な感性にも触れながら、貴重な学びが得られる素晴らしい専攻だと思います。また、個性的な学生同士がお互いの違いを尊重し合う環境で、授業や制作を通じて他者の考えを知ることで、物事や人に対して多面的な視点を持てるようになりました。観察力と思考力が、日々鍛錬されていることを実感しています。ヒーリング表現領域保高一仁 准教授本領域ではどんなことが学べますか?人がより良く生きていくこと、つまりウェルビーイングのためのアート・デザインを追 求する領 域です。「癒し」というあいまいな言葉で整理してしまっている心の中の出来事をしっかりと捉え、「ヒーリングアート」「リレーショナルデザイン」「絵本表現」「ぬいぐるみ表現」「イラストレーション」「キャラクターデザイン」という6つの分野を軸に作品を制作していきます。どのような志を持った学生が多いですか?人や社会そのものに対する関心を強く持っていた学生が多いなと感じています。誰かとすれ違ったことをなかったことにしない学生たちというのでしょうか。誰かの「ために」と誰かと「ともに」を行き来しながら、それぞれが自分だからできることを見つけています。受験生の皆さんにメッセージをお願いします。きっと4 年後、入学時にはまったく想像もしていなかった場所に立つことになると思います。それはちょっと怖いことかもしれない。ドキドキするし、楽しみでもある。自分が変わるかもしれない、変われるかもしれない。そういう場所に、飛び込んでみませんか?
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