大学案内2026
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149スペース表現基礎Ⅰ(人間工学) (1年次)人の体の大きさや動きやすさ、快適さといった人間工学の視点から、公共空間や私的な空間のあり方を考えました。空間を使う人の視点に立ち、デザインやアートを通して社会にアプローチする方法を学びました。授業の最後には、杉並キャンパスにあるニケ広場の新たな活用方法を提案しました。実際に広場を観察し、もっと心地よく魅力的な空間にするためのアイデアをかたちにしました。空間について考えたり制作したりするうえで大切なのが、人の体の寸法や動作に必要な寸法を知ることです。授業では「歩く」「座る」「食事する」「寝る」といった基本的な動作にどんな寸法が関わっているのかを、実際に体験しながら学びます。光や音、匂いといった空間を感じるための要素についても実践を通して理解を深めます。こうした取り組みを通じて、既存の環境を丁寧に読み取り、空間を成り立たせる要素を的確に扱いながら、より良い環境を提案する姿勢を養います。

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