大学案内2026
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自分自身をより深く知ることで他者や社会とつながり合う力をアーティストと、その支援をしたい人双方が混在する刺激的な環境教員インタビュー 01教員インタビュー 02159クリエイティブ・プロデュース表現領域潘 逸舟 専任講師クリエイティブ・プロデュース表現領域ではどんなことを学べますか?多様な芸術・文化を学び、自らの表現力とアーティストとオーディエンスをつなぐ力を養います。また、他領域との合同授業や学外での共同プロジェクトを通じて、社会のなかで実践的に学び、他者と協働しながら作り上げる力も養成します。アーティストとしても活躍されている潘先生。授業の中で大切にしていることは?表現することと、その表現を社会に届けること、両方のつながりを大切にしています。授業では、学生たちが表現を通じて自分自身を深く理解することに取り組みますが、自分を知ることは同時に他者を知ることでもあります。異なる社会や文化に生きる人々を想像し、表現を通じてつながり合う力を育んでいきます。そのためにも、既存の価値観にとらわれず、自分自身の視点で物事を見つめ、新しい発想を生み出す力が重要だと考えています。また、少人数制を生かし、学生一人ひとりとの対話や意見交換を丁寧に重ねることで、個々の個性や表現を深く理解し、それを最大限に引き出す授業を心がけています。クリエイティブ・プロデュース表現領域辻 真木子(アーティスト・イン・レジデンス プログラムオフィサー)本領域の前身、アート・プロデュース表現領域の卒業生でもある辻先生。実感も踏まえた領域の魅力は?アートの幅広さや、アートと社会とのつながりを、座学だけでなく実技や学科合同での協働プロジェクトなどを通して実践的に学べることだと思います。同級生や教員を介して、アーティストとその支援をする人、双方の存在を身近に感じられる環境は刺激的だし、将来の選択肢も広がります。私自身は、アーティスト支援の仕事を長年してきましたが、ここで学んだからこそ自分の「好き」に気づき、仕事につなげることができたと思います。本領域ならではの授業は?アーティスト・イン・レジデンスについての専門科目が設けられている大学は、恐らく女子美だけではないでしょうか。学内外のレジデンシーに滞在している作家や、大使館の文化担当官等がゲスト講師として登壇する授業もあり、非常に貴重な学びの機会となります。また、領域の必修科目を履修することで、卒業時に学芸員資格が取れるのも魅力ですね。たとえ学芸員にならなくても、アートという視点から社会を見つめていくという経験は、広く社会で生かすことができると思います。

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