染工房コンピュータルーム織工房活版印刷工房施設紹介教員インタビュー203スクリーンプリントに対応できる捺染台や大型製版機、箱型蒸し器などが設置された充実した設備の中、本格的な染色が学べます。竪機や大小の手織機を完備し、フェルティングなど多様な織表現が可能な環境が整っています。伝統的な手法から実験的な技法まで幅広く対応し、創造的な織物制作を追求できます。豊富にそろった和文活字と授業用に整備された貴重な活版印刷工房。授業では、校正機2台、手フート印刷機 5台を使って、自分で文選、組版した版を1枚1枚印刷します。コンピュータルームでは、Adobe Creative Cloudなどの基本的なソフトに加えUnityなどのゲームエンジンやその他ソフトウェアがインストールされたコンピュータが設置されています。在学生は作品制作などで自由に使用できます。デザインコース 影山 緑 教授女子美の短大の魅力は?短大の最大の特徴は、入学後にさまざまな表現領域を経験したのちに、専門のコースを決められることではないでしょうか。芸術学部(4年制)では受験の段階で専攻を絞る必要がありますが、自分が何をしたいか決められない場合に、まず短大でやりたいことを見極めてから大 学 3 年 次 編 入や専 攻 科 進 学といった選 択 肢もあり、いろいろな 2 年 間の使い方ができるのが 魅 力ですね。先生が担当されている「グラフィック」ではどんなことが学べますか?ポスターや広告、雑誌や Webデザイン、商品パッケージなど、私たちの身の回りにある多くのデザインが、グラフィックデザインによって生み出されています。「グラフィック」では、デザインの基礎から実践までを学び、社会で活躍できるデザイナーをめざしていきます。私自身は活版印刷とグラフィックデザインが専門で、活版印刷の授業も担当しています。短大の活版工房はデザイン教育のために整備されてきた60年以上の歴史を持つ貴重な施設です。デザインと文字は切っても切れないもの。活版印刷のプロセスを通じて文字を身体的に捉え、文字をより深く理解することは、デジタルだけでは得られない新しい発見につながるはずです。文字を身体的に感じて学べる短大ならではの活版印刷工房で新しい発見を
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