大学案内2026
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一つの素材の伸び縮みから現れる濃淡の変化。立体上に折り重なることで生まれる僅かな陰影。角筒のねじれ、テンションの限界、引けば伸び、離せば縮む「伸縮」という単純な動作。その輪ゴムとしての用途を超えた所にあるフォルムに美しさを感じた。私達の身の回りにある”脇役”の存在。彼らは気に留められることなく、職人さながらの姿勢で脇役に徹する。光と影、表と裏、それはいつも背中合わせで同時に存在するのだ。“脇役”が動き出し、“主役”になる時。見過ごしているものに目を向け、影に光を当てると、あたりまえが揺らぐ。私達は新たな価値に出会えるだろう。置かれた場所でその植物がありのままの姿でいられるためにその形がある。形を通しての植物らしさの研究から、植物のフォルムを分解、生花として再構築した。目にする植物を見てみれば、いつも美しくそこにある。松尾来美「SHIN-SHUKU」 笠 風音 「脇役の逆襲」布にイラストレーション、手縫い/ケントボード、アクリルガッシュ、紙にデジタル出力/平面作品 布作品:H2000×W1050mm(3点)立体作品 人形:H600×W400×D200mm、H470×W360×D200mm(4点)、H900×W400×D200mm、H810×W370×D80mm、天井オブジェ:H2000×W1050mm(2点)/卒業制作/制作期間(構想〜制作):7ヶ月私は精神が限界を迎えた時、美しさと不気味さを重ね持つ架空生物を生み出し、現実に現れてほしいと強く願うことがある。この願いは一見不気味と思うものもじっくり見ることで、潜んだ儚さ、愛おしさなど様々な感情を生み出し、完璧な美しさより更に魅了され心惹かれたことから生まれ、心の救いと糧になっている。紙にデジタル出力/平面作品 H2400×W772mm(1点)、H2015×W1030mm(1点)、H930×W1380mm(1点)、H920×W1400mm(1点)、H1030×W728mm(1点)、H728×W728mm(1点)、H128×W91mm(180点)、H420×W297mm(20点) 冊子 H300×W200×D20mm(1点)、H297×W210×D10mm(2点)/卒業制作/制作期間(構想〜制作):4ヶ月紙にデジタル印刷、パネル、輪ゴム/パネル H456×W305mm(30点)平面作品 H257×W182mm(48点)/卒業制作/制作期間(構想〜制作):2.5ヶ月 3Dプリンター 出 力、手 縫 い、紙 にデジタル出力/バッグ・クロージャー、食 パ ン、靴 紐、スニーカー、海 苔、生花、タグ、ニット、書籍用紙、和紙、刺繍糸、リボン、フィルム、プラスチック、アクリルガッシュ/展示サイズ H3500×W5500mm /卒業制作/制作期間(構想〜制作):5ヶ月牧野華布 「羽化」 栗田 央 「置かれた場所で」

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