環境デザイン専攻パンフレット2022
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私は夏目漱石の春興という漢詩の漢字を借り、一文字一文字の意味や形などを元に自由に解釈し創意的に漢字を崩し立ち上げ立体として興した。春興は漱石がのんびり散歩をしながら周囲の情景を見て感じ春が来たことを書き連ねた詩だ。漱石が「ウグイスの声が聞こえるな」、「花弁がはらはらと落ちてきたな」などと気ままに思ったように私バージョンのこの春興の中の人もここでの過ごし方は自由で、漢字に気付いても気付かなくても良く、何をすれば良いんだ?と疑問に思っても良い。そうして文字も建築も知識や形式に囚われずそのバランスを行き来しながら自由で柔軟であり、その気持ちをずっと忘れたくないと思う。卒業制作:工藤遥菜、門脇水萌コンセプトGraduation Works工藤遥菜11文字興し卒業制作

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